「ショパンはカユイ」と思ったことがあるか


日本語が読める全世界のショパンファンの皆様おはこんばんチワワ。かっぱです。俺は今、ショパンの別れのワルツを練習してるんですが、弾いてると若干カユくなる時がありまッス。

大変申し訳ありません。ここ1年モーツァルトを弾いていたせいでしょうか、どうもショパンがしっくりこなくてカユイ時があるんです。

ま、「1年間モーツァルト弾いていた」とは言っても、習得したのはたったの2曲だけなんですけどネ。それについてはまぁ、大人の事情ということで突っ込みはナシの方向で華麗にスラーしてくれたまえ。

話を戻して「ショパンがカユイ」、要はしっくりこないことについてなのだが、先日、このことをさりげなく師匠に話してみた。

「ししょー、何かモーツァルト弾いた後にショパン弾くと、若干カユくなるんですけど、ショパンてカユくないっすか?」

「ハイ???かゆい?」

「いや、なんつーか、モーツァルト弾いてた感覚でショパン弾くと、ショパンの叙情的なところが、過剰に叙情な気がするというか、濃く感じるというか、要はカユイんですよ」

「あー、なるほど~」師匠ここでクスリと笑う

(#  ̄ー ̄)。〇○(何笑うてんねん、俺おかしいこと言ったか?

「そういう感想をかっぱさんから聞くとは意外ですね、かっぱさんは濃い系だと思ってたんですが(笑)」

「いや、そりゃ確かに俺の芸風は濃い系だと自分でも思いますけどネ......(苦笑)」

「そうですね~、叙情的なところがカユイと感じるなら、楽譜をよく読んで、その通りに弾くことを今までより強く意識してみてはどうですか?」

「はあ...楽譜どおり、ですか?」

「楽譜に忠実弾く、それだけでショパンは叙情的な音楽になってるんですよ。ですのでカユイと感じるなら、曲のイメージの部分を見るのではなく、楽譜の意図を読み取って弾いてみたら良いと思います。装飾音などでも、感覚的に捉われないように弾いてみて下さい」

「そしてある程度楽譜通り弾けるようになってきたら、またその時の気持ちで、濃くても薄くても良いので、自分なりに弾いてみたらどうですか」

「なるほど、どうもです」

なんと言うか、実は具体的にはサッパリ理解できなかったんだけど(楽譜の意図って言われても......)、ただやけに納得したんだよな(気分だけ)。それは、俺はモーツァルトと比較して、ショパンの音楽の、ある側面だけを聴いてイメージを持ってしまった自分に気付いた気がしたからかもしれん。

あと、師匠の話を聞いて、自分がスゲー幼稚な質問をしたと思って、ちょっと恥ずかしかったりしたのですが、それについてはまぁ、大人の事情ということで突っ込みはナシの方向で、華麗にスルーしてくれたまえ。以上がショパンがカユイと思ったことの顛末。

しかし、モーツァルトとの関係については触れられなかったんだよな。懲りずに今度またスキを見つけて聞いてみよう。

さて、ちょっと長くなってるんだけど、このエントリーを書いてて、ある漫画のワンシーンが強烈に頭に浮かび、書きながらそのことに思いを巡らせていた。何の漫画かというと、超人気クラシック漫画「のだめカンタービレ」。俺は一応コミックは全部読んでるんだけど、アニメやドラマはほとんど見ていない。そんなライトな「のだめ」読者でありながら、色々思いを巡らせてしまったシーンていうのをちょっと下記に書き起こし。

シーンはのだめカンタービレ20巻から、「のだめ」のルームメイト2人が、「のだめ」のピアノ練習を聴いて会話をする場面
ルームメイトの2人とは「ターニャ:ロシア人のピアノ留学生」と「リ・ユンロン:中国人のピアノ留学生」

自室で練習しているのだめ。ターニャとユンロンは「のだめ」のピアノに耳を傾け

ターニャ「ショパンのピアノ・ソナタ」
リ・ユンロン「昨日からずっとだ」

ターニャ「わたしも去年やった曲...」 「もう懐かしい...」

ターニャ「第三楽章... カンタービレの主題...」


引き続き「のだめ」のピアノにターニャは気分良く酔っていたところ、あるパートで「のだめ」の演奏に違和感を感じ冷めてしまう。

ターニャ「やだ、のだめったら、ここはもっとがっつり聴かせてくれないと~」

リ・ユンロン「またそういう自己陶酔プレイを......」

ターニャ「はあ?」

リ・ユンロン「ショパンでそういうプレイをされると見てはいけないものを見てしまった気になるヨ。リストとかならまだしもネ」

と、ターニャに対し皮肉とも取れる一言(本人は悪気があるわけでなく、何気なくサラリと言っただけ)

ターニャはリ・ユンロンの言葉に衝撃を受け、ハッとして言葉を失う。(この時のターニャの表情はスクリーントーンでグレー)そして、自分の演奏を走馬灯のように思い返し、独りショックを受ける。

ターニャは指を膝に置き、心の中でユンロンの一言を繰り返す。「プレイー!?」

ユンロンは、自分の一言がターニャに打撃を与えたことに気付いていない。(まぁ、マンガじゃなくて、リアルなら気付くだろうけどネ)


まー、この「のだめ」のシーンは、俺が受けるショパンのカユイ感覚とは客観的に見ると全然関係無いっつーか、別の次元のことなんだろうけど、何故か強烈に思い出しました。個人的にはこのカユイ感覚と繋がってるんだよ、たぶん。

いや、このシーンを初めて読んだときは「別にがっつり弾いて何が悪いんだよ~」とか「俺はプレイなのかもなー、ケッ、別にいいけど」とか思ったんですがね。つか、今思い返してもやはり「がっつりで良いじゃねえかよ」とか思うんですけどネ。もしかして俺はターニャに肩入れしてんのかな。

でもなんつーか、一方では本日のタイトルの如く「ショパンはカユイと思う」てのも個人的には正直な感想だったりして、我ながらなかなかに不思議なもん。というより曖昧なもんだなと思いますた。

そんで、別に今どっちと決めるわけじゃないんだけど、んー、しかし「やっぱ俺は濃い系なのかもな」と夏の終わりの夜に自分を振り返ってみたりしたわけです。何かしょうも無い話になっちゃったんだけど、それについてはまぁ、大人の事情ということで突っ込みはナシの方向で華麗にスルーしてくれたまえ。個人的には自分のピアノを見直すいい機会になった気がするよ。


最後に関係無い話だけど、漫画のシーンを書き起こすと、本編のイメージから離れて変にシリアスな感じになってちょっと失敗した気分。日本語が読めるのだめファンの皆様、スマンかった。以上。

っつーわけでいきなりですが、アンケートです。

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あ、ウチのピアノ教室の本棚には「のだめ」コミックが全巻あるんですが、生徒向けに揃えたようで、師匠本人はそこまで興味があるって風ではありませんでした。やっぱプロから見ればそんなもんなんすかネ。ま、元々漫画好きってわけでは無いってだけなのかもしれませんが。

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コメント(14)

あるヨ!を押してしまいました。この件をあまり言うと世の中のたくさんの人を敵に回すので、今までスルーしてきたのですが、魔が差して「あるヨ!」をポチッとしてしまいました。
お師匠さんの言うように薄く弾くのもありなら、いつかショパンに挑戦してみたいな、という気はします。
私は薄い系なもので。

「カユイ」と類似してるかどうかわかりませんが、長年ショパン弾いてて久しぶりにベートーベンソナタ弾いたら、「なよなよソナタ」で気持ち悪く感じたことがあります。これも、かっぱさんが感じたのと同じ現象なんでしょうかねえ?
そういえば、ショパンが亡くなる前に「あの天才の・・モーツァルトの曲が聴きたい!」と言ってたそうですよ!
ショパンの別れのワルツ、私もレパートリーにしてよく弾いてますよ!ショパンの曲は、グランドピアノで練習しないと、あの微妙なニュアンスは表現できないな、と痛感しています。

こんにちは。
私は「ねーよ」です(^^) どちらかというと濃い派のようです。
いつも抒情、旅情、慕情感たっぷりの曲ばっかりなので~・・その中でもサラっと、を心がけていますが。
でもかっぱさんの軽快なモーツアルトを聴いて、実はかなり弾きたい!と思いました!すごい素敵でしたよ!

「のだめ」日本編しか読んでないのでかなり想像上でしたが、おもしろかったです!また読んでみます。

「ねーよ!」に1票。(o゚◇゚)ノ

でも、「ショパンはニクい!」と思ったことはありマス。
これは、「いよっ、旦那ニクいねコノ!」等と使われる(ただし実際に使ってる人は見たことがない)”ニクい”ですが、稀に”憎い”になることもあります。(こんなの凡人には弾きこなせねーよ、という素人の憎しみです)

何書いてるんだかよくわからなくなってきましたが、この記事おもしろかったですw


「ねーよ」に1票^^;
ショパンの別れのワルツ、いいですよね。
簡素に美しくて、ちょっとだけ切なくて。
前は、コッテリ弾いてましたが、今は、アッサリ系でいってます

結構、あるヨ!です。
そういう時は別時代モノをやります。
で、しばらく経つとまた、やっぱショパンもいーね!
って思えるようになってきたりして。
行ったり来たりな感じ…。

ねーよ。
あたし、ショパン好きよ。

>やちゃちゃさん
どうもです。そうですか、魔が刺してしまいましたか(笑)
薄い濃いは別として、ショパン機会があれば弾きましょうよ。
俺は最近知ったのですが、ショパンは有名曲でも結構弾けるのがあったりしますね。
嬉しい限りです。

>ぴあさん
ショパン→ベートーベンにも何かしらの現象があるのですね!
恥ずかしながら俺はベートーベンはむか~しエリーゼ弾いただけで、
ほとんど弾いたことが無いんで、弾くとどういう気持ちになるか楽しみです。

ところでショパンはモーツァルトをリスペクトしていたんですね。
全然知りませんでした。面白い話どうもです。

>shizukoさん
どうもです~。そうですか、shizukoさんは濃い派だったんですね。
「慕情感」っていう感覚良いですね~。ショパンに合ってますね。
俺も意識して弾いてみようと思います。

そうそう「のだめ」、エントリーで引用したのは海外編ですが、好きなのは日本編です。
ただ最近になって海外編も面白くなってきてる気がします。
なので続きを読み始めるには良いタイミングかもしれませんよ。

>りらっくまこさん
俺は譜読みしてる時は、楽譜になのか自分になのかわからないですが、
いつも「憎い」です。たぶん両方かもしれませんが……(苦笑)。

でも確かに「ショパンはニクイ!」と思います。
書かなくてもこれは何かわかる気がします。

>hanaさん
コッテリ→アッサリに変わったところ、
その感じ方の変化というか音楽性の変化というか、
ちょっと興味アリアリです。
コメントどうもです~。

>sora_mさん
「行ったり来たりな感じ」って師匠にも言われましたよ~。
ショパンやピアソラを弾いた後にまたモーツァルト弾いてみれば?
って。やっぱり時間を置くって必要なんでしょうね。
どうもです。

>EYE
おまえがショパン好きだったとは知らんかった。
初耳だ。

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